ビジネスモデルとは何事か?!日本のビジネスモデル論とビジネスモデル論が学べる書籍

ビジネスモデルとは何か

ビジネスモデルは、事業を通して収益を上げるための仕組みのことを言います。企業は、ターゲットを選びそのターゲットに対して何を提供することで利益を上げるのかを、その都度決定します。近年では、コンピューターやインターネットの普及により情報ネットワーク技術を活用した新しい手法を指す場合もあります。このインターネット商店やネットオークションなどの電子商取引に与えられる「ビジネスモデル特許」にも知的財産として保護を受けることができます。

概要

企業が行う事業活動や事業構想を具体化したもののことをビジネスモデルと言います。顧客は、企業が提供する製品やサービスの対価として金銭を支払います。顧客が支払った金銭のうちから必要経費を差し引いたものが企業の収益となります。
この収益を得る方法をシステム化したものがビジネスモデルです。単純な商品の売買だけではなく、インターネット状での商行為などが浸透してきたことで、収益をあげるシステムも複雑化しました。収益性を高めるこれまでにない新規性の高い事業形態が注目され、ビジネスモデルが多様化してきたのです。

他者による模倣行為を禁じるために「ビジネスモデル特許」での防御を図る企業も出てきました。
ビジネスモデルという言葉の語源は、文字通りビジネスの原型という意味です。当初は循環する人の和であったり共感を包括する社会科学的貢献システムを示していましたが、現在では利益追究のためにシステムという意味合いの方が強まっています。そこには戦略やサプライチェーンマネジメントSCM、収益を上げるまでの製品、サービス、資金の経路までを設定するビジネス構築も含まれています。

日本のビジネスモデル論

日本のビジネスモデル研究者としては、根来龍之や國領二郎が特徴的です。

根来龍之

根来龍之氏は、メーカーでの経営企画職などの実務経験を持ち、経営情報学会論文賞を3回受賞しています。『プラットフォームの教科書』『事業創造のロジック』『ビジネス思考実験』(日経BP)、『代替品の戦略』(東洋経済新報社)などの著書と合わせて、『IoT時代の競争分析フレームワーク』(中央経済社)、『プラットフォームビジネス最前線』(翔泳社)などの編著があります。

根来が重要としているのは、戦略とオペレーションと収益の3つで「どのような事業活動をしているか、あるいは構想するかを表現する事業の構造のモデル」と定義しています。
戦略は、顧客に対していかにして自社製品やサービスの魅力づけをして提供するのかを表現することが重要としています。また、オペレーションは、この戦略モデルを実現するためにおどのような業務を行うのかを表します。そして、収益では、事業活動の利益を確保する方法とコスト構造を表すとしています。

國領二郎

國領二郎氏は、アメリカ合衆国ニューヨーク州生まれで、経営学博士で専門は経営情報システム研究の第一人者です。「情報の価値とビジネスモデルの進化」〜情報通信学会誌2018年9月、「デジタルガバメントSociety5.0時代の行政」〜月間経団連2018年8月、「情報システムと経営のアーキテクチャ」国際CIO学会ジャーナル2018年7月、「つながる時代の価値創造」〜価値創造2018年5月、キーノートスピーチ「つながる時代の価値創造」〜日経新聞2018年2月などの論文が公表されているほか多数の出版物が表されています。

コンピューターネットワークをビジネスにどのように活用することができるのかといった研究が主な内容となります。ビジネスへのネットワークの活用についてテクノロジーだけでは役に立たず、決済機能やトラブル処理といった仕組みについてその重要さを示し、ビジネスや社会の中でどのように作動させていくのかを研究課題としています。

ビジネスモデルのことを学べる書籍

根来龍之・木村誠「ネットビジネスの経営戦略」

知識交換とバリューチェーンをキーワードに、ネットビジネスの経営戦略を探る内容です。「知識交換」の概念を用いてネットビジネスを理論編と事例編に分けて紹介しています。

小野桂之介・根来龍之「経営戦略と企業革新」

経営者や経営幹部のするべきこととして市場や社会通念などの刻々と変化する環境を観察し、重要と思われる変化はいち早くキャッチし企業活動について自身の確固たる信念を持ち、戦略に反映していくことが必要です。この本では、企業活動について根本から考え独自の理念を組み立てていく助けとなるような内容になっています。

根来龍之「デジタル時代の経営戦略」

デジタル時代に変換した現在の状況に生き残っていくための戦略の立て方や手法の取得を目指すバイブル的な内容です。

國領二郎「オープンアーキテクチャ戦略」

企業が自社の持つ情報を隠すのではなく積極的に公開していくことで顧客の信頼をえ、信用を得ることで利益につなげていくことを勧めています。情報の公開については顧客の一番興味のある情報つまり自社にとって不利な情報についても公開することで信頼が増すことを主張しています。

國領二郎「オープン・ソリューション社会の構想」ビジネスモデルを学ぶ書籍

ネット社会はもはや当たり前の状況となり、ビジネスモデルもネットありきと言える時代となりました。その中で、社会に分散している情報もネット上では瞬時に結合することができ自社に有利な情報となり新たなエネルギーの元となる可能性もあると解きます。便利になった反面、高齢化や深刻な環境問題、セキュリティ問題など年々変化する社会問題そのものをビジネスチャンスと捉える提案がこの本の内容です。

張輝「ビジネスモデルの定義及び構造化に関する序説的考察」

張輝(ちょうき)氏は、ビジネスモデルとビジネスモデル論の密接な関係は認めつつ、両者をあえて話して論じることに意味を見出しています。ビジネスモデル論について張輝氏の検討項目は定義と構造についてです。

張輝「日本におけるビジネスモデル研究の現状に関する序説的考察」

張輝氏は、「日本におけるビジネスモデル研究の現状に関する序説的考察」として2001年から2016年までの128本の論文を対象にして俯瞰的に考察を深めました。その考察に加えてその後の研究課題も加えています。

アレックス・オスターワルダー, イヴ・ピニュール「ビジネスモデル・ジェネレーション」

アレックス・オスターワルダー, イヴ・ピニュールの両氏は、ビジネスモデルイノベーションについての共通理解が出発点であると説いています。コンセプトとして4つの領域を9つの構築ブロックを用いて説明を加えています。

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